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創成期・鉱業と古河財閥の基盤 (1870年代〜1940年代)
1875年 古河市兵衛が足尾銅山（栃木県）の経営権を取得。古河財閥の基盤を築く。
1900年代 足尾銅山やその他の鉱山開発を通じて、日本の非鉄金属産業の中心的な役割を担う。
1918年 古河鉱業株式会社を設立。鉱山開発、製錬、石炭販売などを事業の柱とする。
1940年代 鉱山機械や工具の製造部門を拡充。機械製造分野への参入を開始。

機械製造への転換と多角化 (1950年代〜1990年代)
1950年代 建設機械および土木機械の分野へ本格参入。特に**ロックドリル（穿孔機）**の国産化に注力。
1961年 クレーンの製造を開始。
1970年代 鉱業から機械、電子材料、不動産など、事業の多角化を加速。
1980年代 油圧ショベルやミニショベルなどの建設機械を開発し、ラインナップを充実。
1990年代 環境規制や安全性向上に対応した製品開発を進める。

鉱業からの撤退と現在の体制 (2000年代〜現在)
2000年代初頭 資源価格の変動や国内鉱山の閉鎖に伴い、長年の中核事業であった鉱業から完全に撤退。
2004年 社名を「古河鉱業株式会社」から「古河機械金属株式会社」に変更。機械・金属・電子材料を中心とする現在の事業体制を明確にする。

現在 ロックドリルやミニショベルなどの産業機械・建設機械、特殊金属材料、不動産を主要事業とする古河グループの中核企業として活動。

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創業は明治8年（1875年）で、鉱業（特に銅・鉱山開発）を主軸にスタートした老舗企業です。

日本の鉱山技術・製錬技術のパイオニア的存在で、例えば「自熔（じゆう）製錬法」を導入・改良し、コスト・公害を大幅に改善した実績があります。

鉱山開発を通じて培った「さく岩機」「ポンプ」「水処理機械」「排水関連機械」など、鉱山・トンネル・インフラ分野に転用可能な機械・技術を多く取得しています。

鉱業から産業機械・機械加工・部品製造へと事業を多角化し、「鉱石→機械→部品」というバリューチェーンの中で技術を蓄えてきた企業です。

日本の産業安全運動（「安全専一」というスローガン）を鉱山現場の中で早期に導入し、安全意識・作業環境改善の先駆的役割を果たしています。

鉱山という過酷な環境での運用経験があるため、耐久性・信頼性・過酷条件下仕様の機械・設備に強みがあります。例えば泥水・スラリー対応ポンプなど、非常にハードな用途に応じた製品があります。

社会インフラ・環境負荷回避・地域との共生という観点でも歴史的に先端を行っており、鉱山地域での公害対策・排ガス処理・排水処理・山肌の保全なども手がけてきました