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創成期・造船業の開始 (1850年代〜1940年代)
1853年 水戸藩が江戸に石川島造船所を創設（IHIグループの最古のルーツ）。日本の近代造船業のパイオニアとなる。
1889年 民営化され、株式会社石川島造船所が設立される。
1907年 播磨地方に播磨造船所が設立される（後の播磨造船所）。
1937年 石川島造船所から自動車部門が独立し、東京自動車工業（後のいすゞ自動車）が設立されるなど、日本の自動車産業の源流ともなる。
1945年 社名を石川島重工業株式会社に変更。

合併による重工業の巨人へ (1950年代〜1970年代)
1950年代 ジェットエンジンやボイラーなど、新しい分野への進出を開始。
1959年 石川島重工業と播磨造船所が合併し、「石川島播磨重工業株式会社（IHI）」が誕生。日本の重工業界における一大勢力となる。
1960年代 航空宇宙事業へ本格参入。ジェットエンジンのライセンス生産や独自開発を開始。
1970年代 海外プラント建設や大型タンカーの建造などで、グローバルに事業を拡大。

経営改革と多角化 (1980年代〜2000年代)
1980年代 時代の変化に伴い、エネルギー、産業機械、社会インフラなど、造船以外の非造船部門の比重を高める。
1990年代 環境技術への取り組みを強化。廃棄物処理プラントや水処理システムなどの分野を拡大。
2000年代 航空宇宙、エネルギー、社会インフラ、産業機械を事業の柱とする体制を確立。

ブランド統一と未来への挑戦 (2007年〜現在)
2007年 創立150周年を機に、商号を「株式会社IHI」に変更。グローバルブランドとしての統一を図る。

現在 ジェットエンジン、ガスタービン、橋梁、物流システムなど、幅広い分野で高度な技術を提供し、社会の基盤を支えている。

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創業は幕末期・嘉永６年（1853年）に旧水戸藩が江戸・石川島に造船所を設立したのが起源。

造船・船舶建造をルーツに持ち、以後「船 → 重機・プラント・航空機・社会インフラ機器」へと事業を拡大してきた総合重工業メーカー。

社名「石川島播磨重工業」は、旧「石川島重工業」と「播磨造船所」が合併して誕生。

多くの技術領域を持つ：造船・タービン・航空用エンジン・社会インフラ（橋梁・トンネル）・プラント機器・汎用機械など。
シンシアード

“技術力・加工力・組立力・複合システム化”というものづくり力が長年の強み。例えば大型構造物・タービン・航空用機器など、高度な製造・設計能力が評価されています。

グローバルな展開を図っており、海外市場・海外インフラ事業・海外プラント・輸出構造物なども手がけてきた実績があります。

社会インフラ支援という視点をもっており、橋梁・トンネル・エネルギー供給プラントなど「社会基盤」を裏から支える事業を行っています。

多様化した事業ポートフォリオを持つため、ひとつの市場や技術領域に依存せず、事業リスク分散が図られています。

ただし、重厚長大な構造を持つ企業ゆえに、設備投資・事業周期・景気変動の影響を受けやすいという課題も持っています。

歴史も長く、ブランド・技術蓄積・信頼性という観点でも価値が高く、国内外の産業から“頼りになる重工業メーカー”として認知されています。