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創成期・創業と航空機油圧技術の確立 (1910年代〜1940年代)
1919年 創業者萱場 辧三（かやば べんぞう）が、東京に萱場発明研究所を設立。
1927年 萱場製作所に改組。水力機械などの製造を手掛ける。
1935年 カヤバ製作所として法人化。この頃から航空機部品、特に**油圧緩衝装置（ショックアブソーバー）**の研究開発に注力。
1938年 岐阜県に工場を新設し、航空機部品の製造を本格化。日本の油圧技術の基礎を築く。

油圧技術の多角化と建設機械への進出 (1950年代〜1970年代)
1953年 社名をカヤバ工業株式会社に変更。
1959年 自動車用ショックアブソーバーの製造を開始。この分野で世界の主要サプライヤーとなる。
1960年代 油圧技術を応用し、**建設機械（油圧ショベル用シリンダー、モーターなど）**の部品製造に進出。
1968年 コンクリートポンプ車（建設機械）の製造・販売を開始。
1970年代 免震・制震装置など、建築物用の油圧応用製品にも事業を拡大。

グローバル展開とブランド統一 (1980年代〜現在)
1980年代 北米やアジアなど、世界各地に生産拠点を設立し、グローバル展開を加速。
1990年代 自動車用ショックアブソーバーで高いシェアを確立。製品ブランドとして「KYB」が世界的に認知される。
2015年 創業100周年を前に、商号をKYB株式会社に変更。グローバルブランド名に統一。

現在 自動車部品（ショックアブソーバー）と油圧機器（建設機械用、産業用）を二本柱とし、油圧技術で社会の様々な分野を支えている。

MC010/MC015/MC020/MC030/MC040/MC050/MR28/MR32/MR42/MR44/MR45

① 油圧・ダンパー技術に強み

自動車用ショックアブソーバー（ダンパー）で世界トップクラスのシェアを持つ。

バイク・自動車・商用車向けに幅広く展開。

油圧機器・油圧シリンダーの技術力が高く、産業機械・建設機械向けの油圧機器も提供。

② 建設機械・産業機械向け油圧機器

油圧シリンダー・油圧バルブ・油圧モーターなどを開発・製造。

コマツ、日立建機、キャタピラーなど国内外の建設機械メーカーに供給。

高耐久・高性能で過酷な建設現場に対応。

③ 自動車部品・モーターサイクル部品

自動車用サスペンション、バイク用サスペンションなどの製造。

OEM供給が中心で、世界中の自動車メーカーに部品提供。

④ 船舶・航空・防衛分野への展開

船舶の舵機、航空機・防衛用油圧機器も手がけるなど、幅広い産業分野に技術を応用。

⑤ 世界展開・グローバルサプライヤー

北米・欧州・アジアなどに生産・販売拠点を持ち、グローバル市場での存在感が大きい。

⑥ 技術力・研究開発への注力

油圧制御技術、減衰力調整技術、電子制御ショックアブソーバー（ESC）などの研究開発に注力。

自動運転やEV車向けの先進サスペンション技術開発も推進中。

⑦ 強み・ブランド

油圧・サスペンション技術における世界的な信頼と実績。

OEM供給主体のため、世界中の完成車・建設機械に採用される高品質ブランド。